設立のご挨拶

私達が学んだ慶應義塾大学における民族学および考古学の研究活動は、具体的な調査に限ってみても1930年代の日吉における発掘調査以来、80年以上の歴史を刻んでいます。教育体制としても1973年に文学部史学科に「民族学考古学コース」が設置され、1979年には「民族学考古学専攻」が設立されました。研究室からは、すでに700名以上もの卒業生が巣立っております。2004年の5月には、研究室の発展に長年ご尽力賜った小川英雄先生、近森正先生、鈴木公雄先生をお招きして専攻設立25周年を記念する講演会・祝賀会が催され、100名にも及ぶ卒業生、関係者がつどいました。互いに再会を喜び、旧交を暖めるなか、当日参会した卒業生の誰からともなく、「OB・OG会を組織し、同窓生が頻繁に顔を合わせる機会をもちたい」、「現役の学生・院生との交流を活発にし、積極的に情報を交換し合える体制もつくりたい」という声があがりました。

はからずも式典から半年後、鈴木先生のご逝去を関係者のみなさまへ御通知しなければならなくなったとき、私たちは同窓会組織の必要性を改めて痛感いたしました。そこで、鈴木公雄先生の追悼記念講演会のおり、私たちは本会の設立をご提案し、参会者の方々の御賛同をいただきました。以来、発足に向けて準備を重ねましたところ、ようやく2007年4月21日に発会の運びとなりました。毎年春に「民族学考古学専攻三田会総会」を開催しております。その際には総会における議事と共に、会員にご講演をお願いし、多様な経験を分かち合う得難い場となっております。

「民考三田会」発足以来、会員相互の意思疎通・情報交換の場として望まれていたホームページがようやく設けられることになりました。いまや会員の活躍の場は、日本国内はもとより世界各地に広がっています。そうした様々な場における会員の情報を集約し、また私たちが学び巣立った慶應義塾大学民族学考古学研究室における調査・研究の情報を迅速に発信するために、当サイトが有効にそして積極的に用いられることを期待します。

2011年2月01日
「民族学考古学三田会」役員一同

General Assembly 2010